夜行バスや高速バス等を利用して長時間移動をする際、短時間の移動と違った事前準備が重要です。このページでは、長時間のバス移動を快適に過ごすコツやアイテムなど、目的地に到着した時に疲労感をなるべく残さないようにするノウハウを中心にご紹介していきます。是非チェックしてみてください。
夜行バスの移動を快適に過ごすための基礎知識
長距離のバス移動は知らないうちに体に負担がかかっていることがあります。
また、バス移動に慣れていない方にとって、車内での振る舞いはどの様にすれば良いか?など気に掛かる事も少なくないと思います。出来れば目的地に到着した際にあまり疲労感は感じたくないものですね!ここからは、快適に夜行バスでの時間を過ごす為のアイテムやコツをご紹介いたします。
夜行バスの移動を快適に過ごす為のアイテム
携帯用まくら
まくらは首を固定することが出来、車内で快適に就寝する為のマストアイテムです。バス降車時の首の疲れや痛さが軽減されお勧め。また、持ち合わせがない場合はタオルやブランケットで代用可能です。
耳栓
バスの中という閉鎖的な空間は、やはり音が気に掛かるものです。わずかな音であっても気になって眠れないという事態に陥らない為にも準備しておくと良いと思われます。イヤホンで聞く音楽プレイヤーでも代用可能です。
アイマスク
夜行バスの車内は基本照明は消灯されており暗いのですが、窓側から差し込む光(カーテンの隙間など)が入ってくることが間々あります。目を閉じているだけではこういった光は遮ることが出来ないので気になる方は、準備しておく事をお勧め致します。
マスク
目的地の到着後もそれ以前からも、あなたの体調を万全に整え健やかに過ごすという観点から、ウィルスや乾燥からのどや体を守ってくれるマスクというものはとても重要なアイテムです。また、車内の独特な臭いも気にならなくなります。
スリッパ
長時間のバス移動、靴を履いたままでの睡眠はかえって疲れてしまう可能性があります。なるべくであれば、ご自宅で就寝する時に近いスタイルがベストなのですが、バスの中ではその状況に少しでも近づけるべく、靴を脱いでスリッパに履きかえるというだけでもかなりリラックスできるのでお勧めです。
酔い止め
特に乗り物酔いしやすい方については、酔い止めを携行していくことを強くお勧めします。長時間のバス移動でバス酔い状態の乗車は目的地到着後のパフォーマンス低下に大きく影響します。座席はタイヤ付近から離れた場所がベストです
また、スマホや読書も酔いやすくなる原因です。車酔いしない為の対策は万全に整えましょう。
夜行バスを快適に過ごすコツ
定番の四列シートのバスで快適に過ごす方法
夜行バスといえば、4列シートが定番。やはり狭い空間であることは否めません。このタイプのバスで移動する際の快適な過ごし方をご紹介致します。
座席指定可能な場合は通路側
通路側の座席は窓側の座席より、圧迫感が少ない傾向にあります。
また、車内消灯後は通路側に足を投げ出すこともできます。(※ただし、休憩地で停車の際、通路を使う方もいらっしゃいます。こちらについては常識の範囲内で迷惑の掛からない振る舞いを是非よろしくお願いします。)
また、冬の時期は窓側の席はどうしても冷気を感じることが多いのですが、通路側だとそれがだいぶ和らぎます。
バス会社によって座席の指定が出来るところと出来ないところがありますが、予約時に一度問い合わせしてみる事をお勧めいたします。
適度な疲労感を残して乗車
体力が有り余って目が冴えている状態だと、環境が異なる場所での熟睡はかなり難しくなってしまうのは言うまでもありません。適度な疲労感を残しつつ乗車すれば、自然に寝落ちして気が付いたら目的地というベストなパターンに持ち込むことが出来ます。
バスのシート種類にこだわって更に快適移動を
前述の通り、夜行バスといえば一般的なのは4列シートなのですが、快適に過ごせるシートタイプのバスもあります。
主な選択肢は下記の通り。
四列のびのびシート
隣の人との距離は、一般的な観光バスと変わりませんが、前の座席との間隔が通常の4列シートより広いく。足を伸ば安いので比較的楽に座ることが出来ます。
※値段が安いのが第一希望、でも少し楽なバスが希望の人向け
三列独立シート
座席自体の広さは一般的な観光バスとさほど変わりませんが、何といっても座席が全て独立して備えられている隣の人が気にならなくなるという特徴があります。休憩時等に「隣の人が気に掛かるあまりてトイレに行くことを控えた」という事態に見舞われるのは少なくなります。
※知らない人の隣はちょっと苦手という人向け
三列シート
三列シートの一般的な座席配置は2列+1列。通路が1ヶ所のみとなりますので、その分座席の横幅は広くなる設計です。もし2列側に着席した場合、すぐ隣に他の人が座るということになりますが、座席自体の面積が広いため、一般的な4列シートに比べ気になりません。
※隣に人が居ても良いので価格を抑えて四列シートよりもゆったり座りたい人向け
コンセント付のバスが便利!
近年、夜行バスにはコンセント付の車両が増えています。これを利用して移動中に携帯電話などを充電することも可能です。ただし、テーブルが備わっている場合は少なく、乗車している間はノートパソコンなどで作業すると言った事は難しいです。マナーを守って使いましょう。
夜行バスの移動中に快適な睡眠をとるためのコツ
寝る前に携帯・スマホは見ない
このことは、熟睡する為の必須事項と言われていることで、就寝前にディスプレイの光を見ると、目が覚醒して眠気が遠のいてしまいます。更に、眠りも浅くなってしまう恐れがりますので、見ないように心がけましょう。
締め付けの少ない服装
夜行バスに乗車時は、なるべくゆったりとした服装が望ましいです。ルーズフィットなシルエットのトップスや、ウエストが伸縮性の大きい(ゴム)のパンツなど、とにかく体をなるべく締め付けない服装を選ぶ事をお勧めします。
着替える為の時間が取れない人や、タイトフィットの服装がお好みの方は、靴と靴下を脱いだり、ベルトを緩くすると言った対策でもリラックス出来ます。
癒し系の音楽を聴く
リラックスして安眠するには、ゆったりとした音楽を聴くのも効果的。
川のせせらぎの音や木の葉が風に舞う様な音、クラシックの名曲にも人の心を落ち着かせるゆらぎの音が含まれていて、スムーズに入眠できる為の対策としてはとてもお勧めです。ヒーリングミュージックや自然の音などの効果音は動画配信サイト等で手軽に入手できるので是非探してみてください。
アイマスクを使って光を遮断
アイマスクを使用し、車内の明かりやカーテンの隙間から入ってくる光を遮断することはスムーズな入眠を促す為の手段としては有効です。ちなみにアイマスクは耳の締め付けが少ないものを選定するのががお勧めです。
耳栓で周囲の音を遮断
耳栓を使用すれば、周囲の音を遮断できます。眠れないときほど、周囲のわずかな音でも気になり、それが余計に眠気を遠ざける結果に。音を遮断すれば脳の休息を促すことが出来、休息をとることができるでしょう。
ご自身が快適と感じられる温度に
室温が寒すぎたり、熱すぎたりと極端な環境下では人は睡眠に就くことが出来ません。バスの座席にはそれぞれエアコン吹き出し口が備わっていて風向きや吹き出し量は調節できるものの、大雑把な調節しか出来ません。そこで簡単に脱ぎ着できるような服装や、ブランケット等があればお好みの温度に調節しやすくなります。また、汗をかきやすい暑がりの方は、吸湿速乾性の高い下着を着たり、タオルケットの様な物を掛け布団として利用するのも有効です。
動きやすいスペースの確保
座席を程よく倒すなどして、動きやすく眠りにつきやすいスペースを確保するという事はバス内での安眠に欠かせません。人間は、1時間から1時間半おきに寝返りをすると言われております。寝相の良い人でもこの様に無意識に寝姿勢を変えているそうです。
つまり、寝返りを打てる様なスペースがあると、快眠ができるということになります。バス内の就寝でで完全な寝返りを打つことは難しいですが、体の向きを変える位のスペースを確保する事が車内での安眠に有効です。
夜行バス利用の際のQ&A
- Qお化粧はどこで落せばよいか?
- A
最善の方法は、家から化粧を落としてくることです。しかし、バス乗り場に到着するまで電車等の公共交通機関を使っていく場合もあるでしょう。
そういった際は、バスに乗る前、商業施設等に立ち寄りそこのトイレで落としたり、途中休憩としてサービスエリアに15~20分立ち寄るのでそこで落としてしまいましょう。
- Q歯磨きはどうすればよいか?
- A
歯磨きも同じく、家で済ませるのが最善です。色々な事情でそれが難しい場合は、お化粧落としと同様に途中休憩のサービスエリアで行いましょう。
- Qバスの中で飲食は可能か?
- A
バス内での飲食については基本的に匂いが残りにくいまたは、キツくない物であれば飲食は出来ます。
ただし、食べこぼしをしやすい様な物は避けたいところです。ご自身の洋服や車内が汚れてしまいます。
また、消灯後は車内は静かになります。他の方への配慮も含めて、お早めに飲食は済ませましょう。
- Q実際に飲食してる人はどの様な感じか?
- A
昼行便
昼食の時間かかる運行の場合、運行時間が長時間に及ぶバスの場合は、お菓子やおにぎり・パンと言った軽食をとる人は比較的多い傾向にあります。
夜行便
飲み物は飲んでいる人はいるものの、食事をする方はほぼいらっしゃいません。車内が暗くとても静かになるので、雰囲気的にも飲食は難しいかもしれません。
- Qサービスエリアで食べる時間はあるか?
- A
サービスエリアでの休憩は、一般的に15分~20分程度。バスを降車してトイレに行って、戻ってくるという一連の動きで時間を消化してしまいます。このことから、サービスエリアで食事をするのは時間的に厳しいと言えます。飲み物や軽食を購入するといった事はギリギリ可能だと思われます。
- Q飲食するタイミングは?
- A
昼行便
お腹がすいたタイミングで食べることがお勧め。窓の景色を眺めながら、食べるのも非日常を味わえる瞬間です。もっとも、バスはほぼ高速道路上を走行するので、あまり景色に変化が無いかもしれません。
夜行便
最終乗車地から出発後30分程度までは、車内の電気がついています。皆さんが寝る準備を完了させたタイミングで消灯する様な流れとなっています。
飲食するなら、このタイミングです。このことから、食事は乗車前に済ませておくのがベストです。
- Q車内飲食でお勧めの食べ物は?
- A
・匂いが残らない
・食べこぼしをしにくい
・咀嚼時の音が小さい
バスの車内で食事をするなら、上記3つのポイントをクリアしている食べ物がベストです。具体的には、おにぎり、パン、サンドウィッチ、飴、グミです。
- Q車内飲食で避けた方が良い食べ物は?
- A
・匂いの強く残る食べ物
・アルコール
バスのシートは隣の人の距離が近く、閉鎖的な空間です。ですから、匂いの強い食べ物は避けた方が良いです。普段はあまり匂いが気にならない物でも、密閉されている空間だと気になるということもあります。具体的には、チキン、ポテト、温めたお弁当、肉まんです。
また、アルコール類はバス内で飲むのを禁止している会社もあります。トイレに行く回数も増えがちです。やめておくのがベストです。
- Qその他バス車内で注意すべき点は?
- A
夜行バスは座席のスペースをより大きく確保する都合上、テーブルが付いていない車両が大半を占めます。更に、ドリンクホルダーもついていないというバスも意外に多いです。飲み物に関してペットボトルなどのしっかり蓋のできる物を持参する事をお勧めいたします。
夜行バスでの移動を快適に過ごして目的地到着時は疲れ知らずに
ここまで、夜行バスや高速バスの快適な過ごし方をご紹介しました。少しの工夫で、長時間の移動も快適なひとときを過ごせる可能性が高まります。事前にバスの設備について調べて、それに適した持ち物を準備しましょう。